2024/11/28
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流山おおたかの森トータル整骨院の柔道整復師古瀬です。
筋肉は、体を動かすための運動器の一つです。立つ・歩く・座るといった活動も、呼吸、発声、食事といった行動も、筋肉がなければ行うことができません。全身を動かす「エンジン」のような役割を果たしています。
また、筋肉には熱を生み出す「ストーブ」のような役割もあります。体内の糖質と脂質を分解しながら熱を発生させるのです(基礎代謝)。筋肉量が多いほど基礎代謝量は増し、体の中の余分な糖質や脂肪がどんどん燃焼されます。その結果、血糖値の上昇が抑えられ、肥満防止やメタボリックシンドロームなどの生活習慣病の予防にもつながります。
しかし、筋肉の量は加齢に伴って減少します。ピーク時の筋肉量は、男性の場合は体重の約40%、女性の場合は約35%といわれています。しかし、30歳を過ぎた頃からゆっくりと減り始め、80歳の時点ではピーク時の7割以下にまで減ってしまうのです。筋肉量が減るほど、転倒しやすくなり、要介護状態に陥るリスクが高くなってしまいます。
筋肉量が減ると、基礎代謝量も減るので、燃焼されずに残った糖質や脂肪が体内に蓄積されやすくなり、肥満や生活習慣病のリスクも高まります。「ストーブ」としての機能が弱くなるため、寒さにも弱くなります。男性と比較して筋肉量が少ない女性のほうが冷え性になりやすいのはこのためです。
加齢による筋肉量の減少を食い止めるには、筋トレを行って筋肉を鍛え、蓄えておくことが大切です。筋トレを始めるのに、遅すぎることはありません。何歳になっても、筋トレを行えば筋肉を増やせます。ただ、筋トレを続けるには精神的なエネルギーも必要になるので、少しでも若いうちに始めたほうが続けやすいでしょう。